

| 五 輪 塔 (国重文) |
| 本堂の西側の雑木林のなかに五輪塔がある。一辺3.95mの基壇の上に石造五輪塔が乗り, |
| その両側前方に小五輪たけ塔がある。古くからこの塔は,南北朝時代の伊勢の豪族多気 |
| 国司または『神皇正統記』の著者として知られる北畠親房の墓と伝えられてきた。1916 |
| (大正5)年,確認のため発掘調査が行われたが,その結果,五輪塔内部からていねい |
| につくられた木製五輪塔が発見された。さらにこの木製五輪塔の下2輪(地輪・水輪) |
| の内部がくり抜かれ,水晶製五輪塔が納入されていたこともわかった。また,塔下から |
| は納骨壷が見つかり,なかに水飴状の液体と少量の骨片のあることが確認された。 |
| 結局,この調査では埋葬者を確定することはできなかったが,墓の形式から考えても, |
| 室町時代初期を下らないものと評価されている。 |
| (山川出版社 「奈良の歴史散歩 下」より) |
| 北畠親房卿の墓所は,吉野郡西吉野村賀名生の地にもあります。ご覧ください。 |
| ⇒ http://nagata.kanagata.net/ise_shiseki/kitabatake_chikafusa_bosho.htm |
